先攻
炭酸レモネード
漫才/冷やし中華はじめました
臼井:はいどうも。炭酸レモネードです。よろしくお願いします。 根岸:あんな、近所の定食屋に「冷やし中華はじめました」って書いててんけど、 なんかあれも見飽きたし、違った書き方が欲しいと思わへん? 臼井:あれはそういうもんやろ。違った書き方ってどんなんやねん。 根岸:「冷やし中華はじめさせていただきました」とか 臼井:いや、そこまでの言い方せんでも。店主の都合なんやから。 根岸:もしくは「私事で大変恐縮ではありますが、僭越ながら冷やし中華の方をはじめさせていただいたので、ご了承いただきたく思います」 臼井:長い長い長い!もう、冷やし中華の存在が霞むぐらいの勢いやんか! 根岸:あと、「冷やし中華はじめさせられました」とか 臼井:黒幕でもおるんか?影で操られてるんか? 根岸:「冷やシ中華はじメサせラれまシタ」 臼井:もう、完全に操られてるやん!なんか、洗脳とかそのレベルの書き方やん! 根岸:じゃあこんなんは? 「冷やしです」「中華です」「冷やし中華はじめましたけど何か問題でも?」 臼井:なんや、そのどこかで見た感満載の書き方は!あんまり深くツッコまへんけど! 根岸:続きまして「はじめての冷やし中華」 臼井:BGMでB.B.クイーンズでも流すんか? 根岸:「はじめての冷やし中華2 レシピを教えずバイトに作らせてみましたスペシャル!」 臼井:シリーズ化すんなや!あと、せめてレシピぐらい教えとけ!味にギャンブル性が高すぎるやろ! 根岸:「はじめての冷やし中華3 新作冷やし中華83種類大登場!」 臼井:多い多い多い!いっそのこと、冷やし中華専門店にせえや! 根岸:で、結局「冷やし中華83種類始めた結果、6/30を以って当店は閉店いたしました」と。 臼井:潰れとるやんか!結果やりすぎてアカンなったやんか! ・・・っつーか、もう「冷やし中華はじめました」から大分かけ離れすぎやろ! 最後に至っては潰れとるし、メチャクチャやんか。 根岸:やったら最後に、もう1つだけ言わせてや。 臼井:どんなんやねん。 根岸:「冷やし中華はじめました のネタが終わりました」 臼井:それは俺らの話やないか!やめさせてもらうわ!
後攻
スピード×スピードアクセレーション
コント/お化け屋敷での交錯
テーマパークでお化け屋敷係の人:がおー、・・・お化けだぞ・・・。 客:こりゃだめだわ。 係:いやぁ俺バイトなんで、だめとか言われてもそういうのはちょっと・・・。 客:バイト何年目よ? 係:14年目・・・。 客:だめなのはお前の性根じゃ!!そんなにやってるならベテランの域に達してろよ! あと台詞もさ、肉食動物でもないのにがおーってどうよ? 係:いやこう見えても俺、結構肉とか食べます・・・。ササミとかツナとか好きです・・・。 客:草食動物が精一杯、肉食動物を演じてる感じなんだよなぁ。魚肉含むて。 あと君、がおーはともかくお化けって名乗っちゃだめでしょ。もっと怖いことを言わないと。 係:日本の借金は900兆円以上・・・。 客:そうじゃねえよ!!怖いけどそうじゃねえよ! 係:お客さん一人なのにお化け屋敷・・・? 客:怖いっていうか腹立つわ。別にいいだろお一人様だ。 もういいよ。なんていうかさ、客からこんなこと言われて情けないと思わないの?今いくつよ? 係:6社から借金してます・・・。でも全て大手なので大丈夫です・・・。 客:年齢のつもりだったのに!すげえハードな回答が来た! いくつ?って聞いて借金の会社数が出てくるあたり、彼の日常はお化け屋敷より怖いのかもしれない。 係:つまりそれを取り入れれば良いんですね・・・? 督促状だぞオラァ〜・・・。 勤務先に押し掛けるぞコラァ〜・・・。 お前の玄関先に恥かくくらい大きなキティちゃん置いといたからなァ〜・・・。 客:いや最後、随分とファンシーな取立て屋がいたな! 係:しかもそのキティちゃんの請求は私に来たんですよ・・・。 客:それ十分にブラックなところから借りたんじゃないの。 とにかく、もっとプロ意識を持って努力しないと。分かった? 係:プロ意識を持って努力・・・ええ、分かってますよ・・・。 あとお客さん、我がドキドキ金融から借りた20万円の返済期限、今日ですよ・・・? 遊園地に来る余裕があるんだから当然、利子も含めてお返し頂けますよねぇ・・・? 客:・・・・・・あぁ・・・うわあああああ!!!!!
五竹:炭酸レモネードさん、スピード×スピードアクセレーションさん、ありがとうございました。 小村:冷やし中華VSお化け屋敷、と夏の風物詩対決ですねぇ。 五竹:それではまずは審査員のご紹介を。 今回審査をしてくださったのは、 夏草さん、きょくにゃんさん、槍沢 雑さん、翔さん、鋳☆いんがむさん。 以上の5名の方々です。今回は審査が奇数なので主催者票は入れず5票で2組の勝敗を決めます。 小村:皆さん審査ありがとうございます! 五竹:票は1票ずつ、先程名前を挙げた順に発表していきます。 では行きましょう。 投票結果は・・・
スピード×スピードアクセレーション 炭酸レモネード スピード×スピードアクセレーション スピード×スピードアクセレーション スピード×スピードアクセレーション
ということで結果は、 炭酸レモネードさん1票、スピード×スピードアクセレーションさん4票で、
スピード×スピードアクセレーションさんの勝利です! おめでとうございます!
小村:やっぱりここも強いですね。 五竹:残念ながら炭酸レモネードさんはここで敗退となります。 小村:シードって掴みきれないまま勢いに乗った相手と戦わないといけないからある意味不利ですよね・・・ 五竹:さあ第6試合はこちら。◆2回戦後半第6試合 勢いだけでどうにかするマン 対 コロンコロン・ガイア◆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓審査詳細↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 審査者:夏草 投票:スピード×スピードアクセレーション ◆投票理由◆ 炭酸レモネード:2点 ザ・ベタ漫才。初々しい。ここから肉付けしてみんな面白くなっていくわけです。 スピード×スピードアクセレーション:6点 作者の日常もこれくらい怖いんじゃないかと思うと泣けてきた。是非次勝ち上がってくるコロンコロンガイアをぶっ飛ばしてベスト8に進出してほしい。 審査者:きょくにゃん 投票:炭酸レモネード ◆投票理由◆ 炭酸レモネード:最初はイマイチだったんですが操られた辺りから面白かったです。個人的に最初からシリーズにしても良かったんじゃないかなと。 スピード×スピードアクセレーション:一度審査したんですがやっぱり借金以外のボケが薄く、オチもうーんって思いました。 審査者:槍沢 雑 投票:スピード×スピードアクセレーション ◆投票理由◆ 炭酸レモネード しっかりまとまってはいるのですが、ネタでも触れている通りベタな題材かつ「はじめました」いじりばかりなので、 後半につれてボケが大きくなっても、幅が小さいので盛り上がりきれなかったかなと。 単発のボケの並列って構成なので、一回のセリフに複数のボケを詰め込むなどもっと一発一発のボケで狙ってもいいと思います。 あと、「はじめての冷やし中華」は普通に「初挑戦する」って印象が先に来るのでツッコミに共感できないのと、 そのあとに初挑戦に焦点を当てたボケが来るのでインパクトに欠けてしまいました。 スピード×スピードアクセレーション 導入があっさりしすぎていて、「なんで客はバイトの演技に説教してるんだよ?」ってのが疑問で、 そのまま「バイトもバイトでなに客と会話してるんだよ」って疑問に繋がって損をしまいました。 ここは「こりゃだめだわ」のあとに次のセリフの「バイト何年目よ?」を持ってくるなどして、 怒りを強めに出てバイトはそれに押されて喋っちゃう……っていう流れにしてほしかったです。 導入が原因でいまいちハマらなかったのですが、借金の会社数が予想外で笑いました。 そこからキティちゃんの督促状までの流れはしっかりしていて面白かったです。 ただ、オチの逆転は余計だったかなと。辻褄が合わないわけじゃないんですが、不自然ですんなり納得できないです。 審査者:翔 投票:スピード×スピードアクセレーション ◆投票理由◆ 炭酸レモネード:3 洗脳の部分は面白かったんですけど、後はどのボケも中途半端でベタだったのが勿体無いかなぁと思います 最初の数行もスローな感じで入っていくのは短文においては致命的かなと スピード×スピードアクセレーション:8 怖い話でしたね。まさに真夏向きのネタ 借金の下りがいちいちツボに来ました 審査者:鋳☆いんがむ 投票:スピード×スピードアクセレーション ◆投票理由◆ 少々厳しい話になってしまいますが、炭酸レモネードさんの方は純粋に広げ方が足りないと思いました。 「冷やし中華はじめました」というワードはいわゆるベタなフレーズなので、いっそのこと“もはや冷やし中華ですらなくなる“ ぐらい大胆に攻めないと読み手を満足させるのは難しいのではないかと思います。 一方スピスピさんの方は過去に読んだネタで、やはりオチの立場逆転がやや強引には思えるものの 威力の強いボケが並んでいて、満足感は大いにありました。 審査者:ジンガ一 投票(無効):スピード×スピードアクセレーション ◆投票理由◆ スピード×スピードアクセレーションさんは大きく爆発するような箇所はなかったものの、 開始5行の引き込みや流れを組んだ1つ1つのボケ等でしっかりと楽しませていただきました。 炭酸レモネードさんは、前後の繋がりくらいはあったものの、全体として見ると冷やし中華はじめましたのボケの羅列みたいになっており、 単発でも爆発できるようなボケもなかったため少々厳しかったかなと。 前半は後半に繋がりそうな部分もあり楽しめましたし、前半部分を後半に絡ませていければもっと面白いネタになるんじゃないでしょうか。◆2回戦後半第6試合 勢いだけでどうにかするマン 対 コロンコロン・ガイア◆