先攻
バーソロミュー教団
コント/川畑探偵事務所の頓挫
後藤:お願いします! 川畑探偵! 僕を、僕を助手として雇ってください!! 何でもします。川畑探偵の肩だった揉むし、川畑探偵の靴だって磨きます。 川畑探偵事務所のトイレットペーパーが無くなり次第すぐに取り換えるし、 川畑探偵がラーメン食ってる時に眼鏡が曇ってたら超拭きます!! 川畑:やることが小さくない!? いや、いきなり来て何なの君は…… 後藤:申し遅れました。僕、この先の明山大学文学部に通う4年生の後藤啓四郎といいます。 今は就職活動真っ最中の時期なのですが、そんなくだらないものに現抜かしていては仕方がないと、 正攻法とは違ったイレギュラーな道を模索している最中でありまして、 「就活しないで探偵に助手入りした」という名目があれば体裁も保てるかなと思い、 こうして僕の就職の踏み台になっていただくべく川畑探偵にお願いしているのであります!! 川畑:口調はすげー丁寧なのに言ってることが横暴すぎる!! 後藤:冗談です。かねてより川畑探偵には尊敬の念を抱いておりました。 あれは僕が中学生の頃です。近所で殺人事件がありました。 その時に警視庁の刑事さんと共に現場にやってきたのが、まだ若い川畑探偵だったんです。 川畑:あぁ、覚えてるよ。「杉田家の殺人」ね。大学の同期が刑事やってて、同行させてもらったんだっけ…… 後藤:その時、余りにも事件の手掛かりが掴めなさすぎて、退屈していた川畑探偵に声をかけたのが僕です。 川畑探偵は優しげな表情で、何も怖くないよ、家にいれば安全だからね、と言葉をかけてくださいました。 僕、あの時の川畑探偵のだるんだるんの贅肉、脂肪、二重あご、その他もろもろ忘れていません!! 川畑:忘れろよ!! 忘れて良いものランキング第1位だよそれは!! それに手掛かりが掴めなさすぎて退屈してたとか言うんじゃないよ君は。 あの事件は結局無差別強殺で人間関係を洗っても無意味だったんだから。 後藤:まぁとにかく、僕を助手にしてください! お願いします!! 川畑:いや、君の熱い思いは伝わったけどもね。残念ながらそれはできないよ。 実はこの川畑探偵事務所、暫くの間営業停止してたのね。ちょっと昔の助手の白崎っていうやつが色々やらかしてさ。 だから今再開したてでバタバタしてるし、助手を採ってる余裕がないの。 後藤:そうです! だからこそ、この「都心の燃えさかるマシンガンケリー」こと、後藤啓四郎を雇ってください!! 川畑:なんだよその意味不明なキャッチコピー!! そんな危なっかしそうなやつ採ろうと思わんわ!! 良いよ、話だけでも聞くよ。まず、君の長所と短所を言ってみて。 後藤:ありがとうございます!! 長所は、筋を通さない人間は問答無用で殺してケジメを取らせる。そう、マシンガンケリーのように!! 短所は、筋を通していた人間を間違って殺しちゃうこともある。そう、マシンガンケリーのように!! 川畑:もうお前帰れ!! 有無を言わさず不採用だわ!! そもそもマシンガンケリーあるあるがあんまり伝わらねぇわ!! 後藤:何をおっしゃる!! 筋を通していないのは、君の方じゃないのかね、川畑探偵。 川畑:……!? な、何だよ突然…… 後藤:ほら、僕の顔をよく見ろ。この顔に見覚えはないかね。 (拳銃を取り出す)8年前、あんたに無差別強殺だと無茶苦茶な結論を出され、路頭に迷ったあの家の生き残り、杉田啓四郎だよ!! 川畑:……!! まさかあの杉田家の、警察署でずっと泣いていた……よせ…… 後藤:あんたがやった無茶苦茶な推理のお陰で僕は路頭に迷ったんだ。後から個人的に調べたが、あれは無差別強殺なんかじゃなかった。 警察のずさんな捜査と新人探偵の横暴な推理で間違った調書が作られていたんだ。俺は忘れない!! 死ね!!!( ド ン ) (拳銃の先から「川畑探偵、復帰おめでとう!!」の文字) 川畑:……へ? 後藤:いやー、驚かしてごめんなさい! 実は僕、ここで前助手やってた白崎の友人でして。 白崎が、川畑探偵復帰祝いのドッキリを仕掛けてやってくれって言うもんですから、一芝居演じたわけです! 勿論、杉田家の殺人は無差別強殺で間違いないし、犯人もちゃんと捕まってますからね。 いやー、楽しかったな!! 川畑:何だよー!! それなら最初に言ってくれよー!! 白崎のやつ、最後まで迷惑かけやがって……心臓が止まるかと思ったわ!! 後藤:いやー、本当にごめんなさい! さっきも言ったように中学生の頃お世話になってたし、丁度良いと思いまして。 で、川畑探偵、これで俺を助手として雇ってもらえますよね!? 川畑:助手にしてほしいのは本当なんだ……
後攻
Kevin Haloweld with culture deadness club
コント/楓
ケヴィン・ハロウェルド:ハローハロー私こそが今巷で噂のケヴィン・ハロウェルドどうぞナイストゥ 宇宙人:誰だよ ケヴィ:この銀河の友好のために遥か地球からここトムソンガゼル星までやってきた銀河友好太子であるよ 銀河友好の、歌を歌うよ 宇宙人:あらわざわざご苦労さん ケヴィ:♪毛、毛、毛穴がデヴィ夫人〜でもスッキリパックで叶姉妹〜 海水パックで叶姉妹〜でも効果が切れたらモト冬樹〜 宇宙人:よくわからないけどそのパックはしないほうがいいんじゃないか ケヴィ:♪即急に拾わせてほしい〜四万円拾わせてほしい〜 四万円拾えたとしても〜生活は楽にならない〜 宇宙人:高望みしなよ ケヴィ:♪お前の母ちゃん味噌煮込み〜バナナの入った味噌煮込み〜 透明な夢の終わる頃〜お前の母ちゃん味噌煮込み〜 宇宙人:なんで三節目で詩的感性発揮した ケヴィ:♪通りすがりの黒曜石〜 銀行強盗捕まえた〜 向かいの家の黒曜石〜 痴漢の容疑捕まった〜 宇宙人:地球では黒曜石にも善悪の区別があるのね ケヴィ:♪明日は全国的に晴れ〜ケヴィンの内臓腫れあがる〜 気圧の谷の影響で〜ケヴィンの内臓破裂する〜 宇宙人:どうしたの ケヴィ:♪わたしは歌うたいだから〜 歌うことしかできない〜 私なりのパンクロック〜 奏でて見せるわ〜 宇宙人:やっと意味が通る歌詞 ケヴィ:♪トムソンガゼルイズバーニング!トムソンガゼルイズバーニング! トムソンガゼルに火を放て!ウキウキワクワク焼肉パーリィ! 宇宙人:ってっめ (トムソンガゼル人の成人男性特有の脇の下から生えたつららで頭を一刺し) 宇宙人:トムソンガゼル人はワキガが酷過ぎて脇から固いつららが生える、よく覚えておくんだな ケヴィ:トムソンガゼル人の死体を集めて鍾乳洞を作る夢が(がくっ) 宇宙人:ふぇっ
五竹:バーソロミュー教団さん、Kevin Haloweld with culture deadness clubさん、ありがとうございました。 小村:またまた形の異なった2組となりましたね。 五竹:お前それしか言わねえじゃねえか! では審査してくださった方をザッとご紹介します。 きょくにゃんさん、ひろちょびさん、8823さん、鋳☆いんがむさん、六升さん、星野流人さん、佐々木ヒデタカさん。 以上の7名の方々に審査をいただきました。今回も奇数であるため主催者の票は含めず、7票で勝敗を決めます。 小村:皆さん審査ありがとうございます! 五竹:票は1票ずつ、先程名前を挙げた順に発表していきます。 では行きましょう。 投票結果は・・・
バーソロミュー教団 バーソロミュー教団 バーソロミュー教団 バーソロミュー教団 バーソロミュー教団 バーソロミュー教団 バーソロミュー教団
ということで結果は、 バーソロミュー教団さん7票、Kevin Haloweld with culture deadness clubさん0票で、
バーソロミュー教団さんの勝利です! おめでとうございます!
小村:またまた完封とは・・・ 五竹:Kevin Haloweld with culture deadness clubさんは残念ながらここで敗退となります。 ちなみに主催者の票もバーソロミュー教団さんでしたが、最初はKevinさんの方に入れようかと思ってたようです。 小村:票数の上ではあのようになりましたが、結構迷われた方も多かったようですね。 五竹:さあ第5試合、この2組です。◆1回戦前半第5試合 シュビビン!対デファクトスタンダード◆
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓審査詳細↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 審査者:きょくにゃん 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ バーソロミュー教団:20行でしっかりとストーリーが仕上がってる点が素晴らしいと思いました。後半笑いの量が減ったのが勿体無かったです。 迷いましたがこちらに投票させて頂きました。 Kevin (ry:何だか良く分からないけど途中で笑ってしまいましたが、結局全体的に何だか良く分からないまま終わってしまった感じでした。 審査者:ひろちょび 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ ・バーソロミュー教団【1票】 短いネタの割に急展開が多く、上手いことやっていたのか何とも言えない部分もありますが、 1つ1つのやり取りは面白かったです。 ・Kevin Haloweld with culture deadness club 宇宙人のツッコミを見る限り、面白い要素はしっかりと踏まえられていると思います。 もう少しだけ人間に歩み寄ってくれれば・・・というところでした。 審査者:8823 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ まさに異種格闘技戦って感じでした。 バーソロさんは若干詰め込んだ感もありましたが、ストーリー作りの丁寧さ、緊張と緩和が素晴らしかったです。 ケビンさんはネタが前衛的過ぎたかなぁ…言葉選びが上手かったですが、ついてけなかったです。 審査者:鋳☆いんがむ 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ Kevin Haloweldさんの明るい狂気ぶりもすごかったのですが、 バーソロミュー教団さんの物語の濃密さがそれを上回りました。 審査者:六升 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ どちらかと言うとちゃんと想像イメージを持てたのが前者なので。 どちらも情報量が多く楽しむだけの体力を残して読むのは少し大変だったんですが、 状況がキチンと理解して映像に落としこめたのはまぁ前者だけだったかなという感想です。 審査者:星野流人 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ バーソロミュー教団さんは短い中で話が二転三転するため、ややごちゃごちゃとしていて読みづらさを感じました。 マシンガンケリーというものも、ちょっと意味がうまく伝わらなかったです。 Kevin Haloweld with culture deadness clubさんは、うーん……ちょっと文章にするには向かないタイプの作品だったかもしれません。 ちょっと支離滅裂すぎて、付いていきにくさを感じてしまいました。 一つの作品としてきちんと体裁が整えられていたように感じられたため、バーソロミュー教団さんに票を投じさせていただきます。 審査者:佐々木ヒデタカ 投票:バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ (敬称略) どちらも後半で失速・・・というか急な展開をしすぎたかなという印象。 僅差だったけど、内容がより面白いと感じたバーソロミューに。 審査者:ジンガー 投票(無効):バーソロミュー教団 ◆投票理由◆ バーソロミュー教団さんは主張しないタイプのボケが多く分量も多かったため、若干ボケが隠れてスッと受け取りづらかったかな思いました。 マシンガンケリーのボケはしっかりボケ感が出ていたため、マシンガンケリーがよく分からないながらも楽しめました。 後半の展開は予想外ではあったものの、笑いとしての面白さはあまり発揮できてなかったかなぁと。 Kevin(略)さんは歌という形でボケていますが、歌のリズムが分からず引っかかりを生んでしまったかなと。 自由なボケとポイントを絞ったツッコミは良かったと思います。オチはもうちょっと平和的な方がよかったかなぁ。 質や作り込みの面でバーソロミュー教団さんが上回ったかなということでバーソロミュー教団さんに投票させていただきます。◆1回戦前半第5試合 シュビビン!対デファクトスタンダード◆